今年5月、母がアルコール依存症で倒れ、救急搬送されました。あと一歩で命を落とすところまでいきました。遠く離れて暮らしていた私は、ただどうすることもできず、母が危機に直面している現実に向き合うしかありませんでした。その出来事をきっかけに、アルコール依存症に対する理解と、家族が直面する課題について深く考えるようになりました。
思い返せば、母にアルコール依存症の兆候が見え始めたのは、約2年前のことでした。酔った状態で親戚や兄にひどい言葉を浴びせ、家族の中で問題が繰り返し起こるようになりました。しかし、遠方に住んでいた私はすぐに何か行動を起こすことができず、ただ母についての愚痴や心配の声を聞くだけの日々が続きました。それが非常に苦しい時間でした。
母との電話では、お酒を飲んだことが明らかなのに「飲んでいない」と嘘をつかれたこともありました。そのとき、「絶対に飲んでるじゃないか」と問い詰めてしまったことが、今でも後悔として残っています。後に調べて分かったのですが、そうした対応は「イネイブリング」と言われ、依存症患者に対しては逆効果な対応だと知りました。母の依存症について、正しい知識を持たないまま接してしまっていたことが、彼女の状態を悪化させたのではないかと感じ、非常に胸が痛みます。
アルコール依存症に関する問題は、患者本人だけでなく、その家族や周囲の人々にも大きな影響を与えます。日本には100万人以上のアルコール依存症患者がいると言われていますが、その多くは適切な治療を受けられていません。社会的にも、アルコール依存症についての誤解が多く、患者やその家族は孤立しがちです。母自身も、アルコール依存症と診断された後、周囲からの偏見や自己嫌悪に苦しんでいました。
このサイト「WHITENOTE」を立ち上げた理由は、私と同じようにアルコール依存症で苦しむ家族やその周囲の人々を救いたいからです。家族として、どのようにサポートすればいいのか分からずに苦しむことがないよう、正しい知識を提供し、相談できる場所を作りたいと考えています。私自身の経験を通じて、アルコール依存症患者やその家族が抱える痛みや困難を少しでも和らげたいという思いから、このサイトを始めました。
「WHITENOTE」が、同じような苦しみを抱える人々にとって、情報や支援を得られる場所となり、希望への一歩を踏み出す助けになることを願っています。
